DSPS教育会議は、ディジタル信号処理及び組込み教育の取り組み、教育事例に加え、大学での新技術研究のポスターやデモの発表、企業による開発ツール、評価ボードの紹介、意見交換の場として毎年1回開催されております。今年は、名称をDSPS教育会議と変更し、教育者だけでなく産業界からも参加頂き、装いを新たに開催致します。
今年も、デモ発表の中から優秀デモ発表を3件選び、共催のIEEE Circuits and Systems Society Japan Chapter、 IEEE Signal Processing Society Japan Chapter、及び後援の日本テキサス・インスツルメンツ(株)の各賞として表彰を予定しております。又、対象領域に電子工作実験・実習事例を追加致しました。
昨年発生した東日本大震災で被災された皆様に、あらためて心よりお見舞いを申し上げます。
3月に京都で開催されたIEEE ICASSP2012で、『Signal Processing Education: Asian Perspectives and Practices』と題したワークショップのモデレータを務めさせて頂きました。ワークショップでは、フィリピン、マレーシア、ベトナム、インドネシア、日本の大学教員から各国の信号処理教育の現状について報告がありました。日本からは、私より、本会の活動についてご紹介させて頂きました。全ての講演において活発な議論が行われ、終了時刻まで議論が途切れることなく続きました。信号処理教育の重要性を改めて感じております。ワークショップの終わりには、本会の初代代表を務めた東京工業大学西原教授より、「各国が独自の文化や習慣を持ちながら、協調して技術を高め合う気風が存在していることが確認できた」とのコメントがありました。このワークショップを通じて、アジアにおける信号処理教育が産業との連携を踏まえた新しいステップに向けて動き出していることを実感致しました。
今年の会議は、その名称をDSPS教育会議と変更し、装いを新たに『企業と大学が連携して行う新しい信号処理教育』と題して開催致します。企業ニーズの高い信号処理システム教育について皆さんと一緒に考えたいと思います。
本年の特別講演は、お二方にお願いしております。
お一方は、国立情報学研究所 佐藤 一郎 教授に、『ビッグデータの理想と現実』と題してお話しして頂きます。講演では、ビッグデータを支える技術について概説して頂くとともに、新しく見えてきた問題についてもお話しして頂きます。
もうお一方は、CONNECTY株式会社 ライナー・森田様に『インターンシップで始める情熱あるキャリア構築の第一歩』と題してお話しして頂きます。森田様は、ドイツで生まれ、イギリスで修士号を取得の後、日本で大手外資系リクルーティングファームにお勤めになられました。ご自身の経験から、日本におけるキャリア構築についてお話しして頂きます。
教育セッションについても、沢山の皆さんに興味をお持ち頂けるよう、国内に限らず海外からもインターンシップを受け入れている企業にご参加頂き、『企業が求める人材』と題して、学生参加型のセッションを企画中です。
研究セッション、ポスター・デモセッションについても、議論を盛り上げて行きたいと考えております。ご専門や所属に関わらず、興味をお持ち頂けるような内容を準備しておりますので、どなたでも気軽にご参加頂き、自由な雰囲気の中で議論を楽しんで頂ければと思っております。皆様のご参加をお待ちしております。
信号処理システムの教育を考える会
長谷山 美紀 (代表)