DSPS教育者会議は、ディジタル信号処理及び組込み教育の取り組み、教育事例に加え、大学での新技術研究のポスターやデモの発表、企業による開発ツール、評価ボードの紹介、意見交換の場として毎年 1 回開催されています。 今年も昨年同様、デモ発表の中から優秀デモ発表を 3 件選び、共催の IEEE Circuits and Systems Society Japan Chapter、IEEE Signal Processing Society Japan Chapter 及び、後援の日本テキサス・インスツルメンツ(株)の各賞として表彰を予定しています。
講演者:甘利 俊一
講演者:山藤 泰
このたび発生の東日本大震災では、沢山の方々の命が奪われ甚大な被害が生じましたことに、心から哀悼の意とお見舞いを申し上げます。被災された皆様におかれましては、未だ余震が続き、原子力発電所の障害など不安な中でお過ごしと思います。一日も早く皆様の生活と安全が確保されることを心からお祈り申し上げます。
高専や大学で「ディジタル信号処理」が基礎科目として開講され、広く様々な分野で必要とされる知識と認識されるようになりました。私たちの生活は、大量のディジタルデータを生み出しながら、同時にそれを活用することで成り立っています。計測技術の発展と信号処理技術の高度化により大量かつ高品質なディジタルデータが取得可能となり、有効な情報を取り出すための信号処理手法が研究されています。今、信号処理が、新しい局面を迎えています。
本年の特別招待講演は、お二方にお願いする予定です。
お一方は、ニューラルネットをはじめとした脳の情報科学の草分けである甘利俊一先生(理化学研究所脳科学総合研究センター)です。脳がどのようないきさつでどのような原理の上に生まれたのか、「脳の宇宙誌」から始まり、脳科学の現状について概括して頂けるとのことです。脳科学の第一人者である甘利先生のお話を皆さんと一緒にお聞きすることで、脳科学の次の展開に、信号処理の新しい局面を考えてみたいと思います。
もう一方は、エネルギービジョンの山藤泰先生(関西学院大学)にご講演頂く予定です。山藤先生は、大阪ガスに長くお勤めになり、ロンドン事務所長や国際部長を歴任なさっておられます。エネルギービジョンの策定などに多くご参画のご経験から、これから日本が辿るべきエネルギー需給管理方式についてお話頂きます。山藤先生から日本の電力供給と消費の構造のお話をお聞きしながら、安全、安心、そして、快適な社会基盤を維持するための技術について考えてみたいと思います。
また、教育セッションでは、皆さんに興味をお持ち頂けるよう、海外と日本の教育比較や国家戦略としての情報教育について講演を準備中です。さらに、研究セッション、ポスター・デモについても、沢山の皆さんにご参加頂くことで、議論を盛り上げて行きたいと考えております。これまで参加なさった皆さんも、まだ参加されたことがない皆さんも、是非この機会にご参加頂きたく、ディジタル信号処理の教育を考える会のメンバー一同、心よりお待ちしております。